デリヘル開業・起業物語 ～三方良しを目指します～

本日の事。。。
遅番の美女がいつものように「ざぁ～まぁ～っす！！」と入ってきた。

おいおい・・・ここは「プチセレブな人妻が集まる店だぞ！！」
と思いつつも、ついつい釣られて「っう～～っす！」と
これが毎度の挨拶である。

そんないつもの遅番タイムが始まり
「今晩はどうかな？」と思案しつつ喫煙スペースでタバコをふかしていた。

店の中で一番のソプラノ妻が「吉岡さ～～～ん ちょっとちょっと！！」
とパプアニューギニアまで聞こえるデカイ声でボクを呼びにきた。

「ん？　なに？？」と重い腰をあげたのだが
『まだ、タバコ残ってんだけどなぁ。。。　
。。。それにしても相変わらずデカイ声だよなぁー』
と頭の中でそんな事を巡らせ
彼女に手を引かれて待機所に足を向けた。

待機所は真っ暗であった。
そんな真っ暗闇の待機所に、もう一人の当店自慢の美人妻が
恐ろしい笑顔でこちらを見つめていた。

『やばっ！！！！』ボクの防衛本能が働いた瞬間であった。

しかし、次の瞬間
「吉岡さん、誕生日だよね♪　一日早いけどオメデトウ！！」と。。。

そして、テーブルには優しい炎を灯したローソク。
ケーキが用意されていたのだ。

一瞬で涙腺からしょっぱいものが溢れてきた。

少なくとも、この二人に涙を見せては
後々の経営に良からぬ影響を及ぼす。
さっと背を向け、事務所に戻り涙を拭ったがダメだった・・・。

次から、次へと涙があふれてくる。

待機所に戻ると、彼女達は満面の笑みでボクを見つめていた。

イカン！！！　嗚咽が出そうだった・・・。
なんとか、コレだけは我慢した。

しかし、プレゼントまで用意してくれていた。

もうダメだ・・・。我慢の限界を超えてしまった・・・。
本当にイキそうであった。

こんなに嬉しい思いをしたのは何年ブリだろう？


このトシになってくると、誕生日なんて別段楽しみでもなんでもない。

数日経過した後に
「ん？　そういえば三日前が誕生日だったんだ・・・
ふぅ～。。。また一つトシとったか」
ってな感じがここ数年であった。

こんな祝福を受けた事なんて、久しく経験していない。
本当に心から感極まってしまった。

特にこの二人の美人妻は、
この店でも一番ボクから小言を言われている二人なのである。

一人の美人妻はつい先日の事だが腹の底から怒り
「できないなら辞めろ！！」とまで言わした子である。

もう一人の美人妻はボクの勝手でネコの目の如くシフトを入れ替え、
彼女のプライベートをズタズタにしてしまっている子でもある。

そんな彼女達が仕組んでくれたバースデーパーティー・・・。

ちょっと自慢したいくらいに、幸せな瞬間であった。

チョコレートケーキ。
今まで食べた中で一番美味しかった。

プレゼント。
今まで頂いたものの中で一番嬉しかった。

・・・本当に有難う！
こういった方々と一緒に仕事が出来る事を誇り感じている。

でもね、コレでボクが甘い人間になると思ったら・・・
大きな間違い（笑）
これからもビッシビッシいかせていただきます。

でも、でも、でも、でも・・・。
2-3日くらいなら、優しい吉岡を演じようかなとも考えたりした（笑）


有難うね。
今日のこの日は一生忘れません。
絶対に忘れません。

・・・たぶん（＾＾；


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